リフォームで2階にトイレを増設！毎日が快適になるメリットと計画の注意点

「2階にもトイレがあったら…」と感じたことはありませんか？
毎朝、家族の利用が重なったとき、夜中に2階の寝室で目が覚めたとき、そして、1階のトイレが故障したときなど。
2階にも設置されていると、より快適で安心ですよ。
今回は、リフォームを検討中の方に参考になる記事として、「2階のトイレ」を増設するメリットや注意点、種類なども解説します。

2階にリフォーム！「トイレの種類」と特徴をチェック

一口に、トイレといってもさまざまなタイプがあります。
まずは、リフォームの参考に「種類」を見ていきましょう。
ご存知のとおり、大別すると「洋式」と「和式」に分けられますが、ここでは主流である「洋式」の種類についてご説明します。
洋式だけでも複数の種類があり、それぞれに違った特徴や選ぶ利点がありますよ。

よく選ばれる「組み合わせタイプ」

組み合わせタイプのトイレとは、便器とタンク、便座部分を組み合わせて使う種類です。
もっとも一般的なタイプといえますので、2階のリフォームでも検討しやすいでしょう。
選ぶ際には、タンク部分と温水洗浄便座について指定することも可能です。
家族で使いたい機能や必要な機能にあわせて、温水洗浄や自動の開閉ができるものを選ぶのも良いでしょう。
価格を優先したいときには、機能を絞ったモデルを選ぶのも手です。
組み合わせて使うため、もしもの故障時には、不具合がでた部分のみを取りかえれば良いというのも、大きな利点ですよ。
また、組み合わせタイプは、以前は掃除のしにくいものがあり、デメリットといわれていました。
しかし、改良が進んだ現在では、便器のフチまでお手入れしやすい形状が多くなっています。
リフォームして、きれいなトイレを維持しやすいのも魅力ですね。

デザイン性にも優れた「タンク一体型」

便器部分とタンク部分が一体型になっているのが、タンク一体型のトイレです。
タンク部分がスリムで、全体的につなぎ目が目立ちにくいことも特徴です。
デザイン性に優れているため、2階に設置するときにも、マイホームの雰囲気を損なうことなく馴染みそうですね。
タンクの上部は、手洗いボウルになっているタイプと、手洗いが付いていないものがあります。
手洗い付きのものは、ボウル部分が広く洗いやすいものも選べますよ。
また、手洗い付きのモデルなら、トイレの空間を広く使うようリフォームすることも検討できるでしょう。
使い勝手の面では、組み合わせタイプとともに、タンクに水がたまるまで流せないという点があります。
掃除は、つなぎ目の凹凸や隙間が少ないことで、お手入れしやすいのがうれしいところです。

連続使用もできる「タンクレス」

タンクレスのトイレは、便器と便座のみで、タンク部分がない種類です。
水をためるタンクではなく、給水管から水をひいて流す仕組みです。
そのため、流すたびに、タンクに水がたまるまで待つといったこともありません。
さらに、見た目がすっきりと洗練されていることも特徴ですね。
便器の上に付くタンクがない分、スタイリッシュでコンパクトです。
リフォームで2階に増設するとき、比較的狭いスペースでも配置しやすいでしょう。
タンク部分がないので、手洗いの確保は検討が必要です。
また、タンクレスの場合は、水圧を利用して水を流すため、高層階になると適さないケースもあります。
2階に取付けたいときは、対応可能かをリフォームにくわしい不動産会社などに確認してみましょう。

収納力もある「キャビネット付き」

すっきりしたトイレ空間にリフォームするなら、キャビネット付きの種類もあります。
このタイプでは、タンクや給水管など、見せたくない部分をキャビネットで隠すことが可能です。
さらに、キャビネットには掃除道具をしまったり、手洗いを設けたりできるのもメリットといえるでしょう。
家族が使う2階も、おしゃれな空間にしたい方におすすめです。
キャビネットの分だけ広さや、組み立て費用が必要になる場合もありますが、カタログのような空間づくりが期待できますよ。

2階にトイレをリフォームするメリットとは

リフォームでトイレを増設すると、さまざまなメリットを得ることができますよ。

毎回1階まで降りなくていい

戸建てのマイホームでは、2階に寝室を設けているケースや、2階リビングの間取りにしているケースも少なくありません。
毎日、長時間を過ごすフロアにトイレがあれば、その都度、1階まで移動する面倒がなくなるメリットは大きいですね。
とくに、夜中に目が覚めたときには、おっくうに感じるときがあるものです。
リフォームで2階にも増設されていると、眠いときでも、階段の昇降がなく安心です。
もちろん高齢の方や、体調がすぐれず2階で休んでいるときにも、移動や負担が少なく、優しい住まいといえそうですね。

朝のトイレ待ちが解消される

通勤、通学前の朝は、慌ただしく時間が過ぎます。
家族みんなが準備をしたり、朝ご飯を食べたり、同じタイミングで行動する時間帯ですから、トイレも重なりやすいもの。
そんなときも、リフォームで2階に設けておけば、家族の渋滞が解消できるのはメリットですね。
待ち時間が過ぎる間に、遅刻しないかと焦ることもなくなるでしょう。

来客時もスマートに使い分けできる

リフォームでトイレを2か所設けておくと、スマートに使い分けができるのもメリットです。
たとえば、ゲストを招いたとき、友人や親類が宿泊するとき、1階を来客用として使ってもらうのも良いでしょう。
プライベートな空間である2階を家族用とすれば、ゲストに遠慮することなく、いつでも快適に使えますね。

補助金などが使えるケースも！？

さらに介護をされている場合のリフォームでは、要件を満たすと、介護保険の住宅改修費や自治体の補助金などがうけられる場合もありますよ。
和式から洋式に交換するなどで、介護保険の住宅改修費では最大18万円が支給されるケースもあります。
介護保険の場合にはケアマネージャーに、自治体の場合は市区町村の窓口になどに、事前に相談や確認をすると良いでしょう。

リフォームで2階にトイレを増設するときの注意点

最後に、リフォームで2階に増設するとき、気を付けたい注意点もチェックしておきましょう。

2階の増設に適した場所

2階にもリフォームでトイレを設けることはもちろん可能ですが、給排水の配管が増設に影響するケースが注意点となってきます。
たとえば、給排水のために配管されている位置と、トイレを設置したい位置が離れているときなどは、リフォームに適していない可能性があります。
対して、1階のトイレがある上方の位置にリフォームで増設する場合などは、配管がしやすいといえるでしょう。
2階に増設するには、適した場所があることを注意点として理解しておきましょう。

排水と音の伝わり

2階にトイレを設けたとき、使用時に1階にいると、排水管から伝わる音が気になるケースがあることも注意点です。
リフォームを考えるときには、どこに増設するかにくわえ、注意点として下の階への音の影響にも気を付けたいですね。

階段近くを避けてより安全に

ケースによっては、階段に近い場所や踊り場付近にトイレを設ける場合があるようですが、安全面からは注意点とも考えられます。
階段近くに設けると、出入りするときに、転落などのリスクになる場合もあるためです。
増設に向いている場所については、リフォーム実績にも富んだ不動産会社など、専門家に相談するのもおすすめです。
安全面の注意点も考慮しながら、家族みんなが使い勝手の良い空間にしたいですね。

まとめ

2階にトイレを設けた住まいも増えています。
2か所あると、それだけ快適性の高い住まいといえそうです。
リフォームをお考えの方は、ぜひこの記事も参考に検討してくださいね。
わが家に最適な増設場所などについても、お気軽にご相談ください。