戸建ての自由設計のメリットは、やはり自分の好きなように家を改築することができることでしょう。
なかでもエアコンは、今や生活に欠かせない家電となっています。
今回は、自由設計の家でエアコンを設置する際の設置の条件、注意点などを解説していきます。
エアコン設置予定の方は参考にしてみてください。
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使用する際には、うまく活用するために位置にはこだわらなければなりません。
設置した場所が悪いと風の行き届きが悪くなり、涼しくない、暖かくないという事態になります。
そのため、それを補うようにして風量を強くしたり、温度を上げすぎたり下げすぎたりしてしまいます。
結果的に電気代の無駄が発生してしまうのです。
そうならないための条件として、位置を壁に開いた配管穴よりも高くすることが挙げられます。
エアコンを運転していると、配管穴を通って、排水が流されていきます。
配管穴が室内機よりも上だと、排水が逆流してしまい水漏れを起こすので注意しましょう。
また、もしも配管穴がない場合は、業者にお願いして取り付けたい場所に設置工事をしてもらいましょう。
エアコン用のコンセント
設置する際には、専用のコンセントの近くにする必要があります。
コードを無理やり引っ張って接続すると、火災などの危険があるため絶対にやめましょう。
専用のコンセントも、配管穴と同様、後から工事することが可能なので、自由設計の際に好きなところに工事してもらいましょう。
火災報知器
エアコンと火災報知器は、できるだけ遠ざけて設置するようにしましょう。
エアコンの風で火災報知器が煙を正確に検知できない可能性があるためです。
配管穴、コンセント、火災報知器の3つの条件を満たさなければ、エアコンを設置することはできないので注意しましょう。
自由設計でエアコンを設置するときの良い位置
自由設計におけるエアコンの設置位置は非常に大切です。
ここからは良い位置を紹介していきます。
十分なスペースがある場所
設置した場所の周辺がごちゃごちゃしていない位置に設置しましょう。
たとえば、カーテンがあったり、物を高く積み上げすぎていてエアコンの近くにあったりしてはいけません。
仕組み上、一度部屋の空気を取り込んで、冷やしてから放出するので、取り込む空気がそれらの障害物で少なくなってしまいます。
空気を最大限取り込むことができるように、エアコンの周りには十分なスペースを確保しましょう。
室内機と室外機は遠ざけない
エアコンには直接部屋の温度を変えてくれる室内機、空気を一度外で冷やしたり、温めたりする室外機があります。
室内機から室外機までに距離があいてしまうと、室外機で温度を変えた空気が室内機へ向かうまでの間に、温度がまた変化してしまいます。
結果的にせっかく涼しくした空気が温まってしまったり、暖めた空気が冷えてしまうといった現象が起きます。
室内機から室外機の間はなるべく距離を作らないようにし、温度を変えた空気がすぐに部屋に届くようにしましょう。
空気の流れが作れる位置
冷たい空気は下に、暖かい空気は上にいく性質があります。
エアコンの役割は、こうした一部の場所に停滞してしまう空気を部屋全体になじませることにあります。
送風するときは、冷風は上から送り、温風は下から送るのが効果的とされています。
しかし、風が送られる位置に障害物があると、空気は十分に部屋全体に行き渡りません。
柱や、どかすことのできない荷物の前に設置してしまうと、効率的に風を行き渡らせることができないので注意しましょう。
実際にエアコンの位置を間違えたがために、うまく使うことができず失敗してしまった事例も数多くあるので、そちらも紹介します。
自由設計でエアコンを設置したときの失敗例
満を持して購入したはいいけど、設置することができない、といった事例もあるようです。
窓との距離感
たとえば、窓の上に設置しようと思い、購入後に見てみると窓より上のスペースが十分になく、設置できないといったことがあります。
自由設計を予定しているのであれば、窓の上の設置スペースは考慮した上で設計していったほうがいいでしょう。
購入前には窓上のスペースをメジャーで測るなどしましょう。
カーテンが邪魔
窓を避けたから大丈夫、と油断していると足元をすくわれる可能性があります。
窓の近くに設置したのであれば、カーテンが接触してしまったり、せっかくの風が当たってしまい温度調整がうまくいかないといったパターンもあります。
窓付近に設置するのであれば、カーテンも考慮したうえで設置しましょう。
折り畳みのクローゼット
ドアが折り畳み式のクローゼットの前にエアコンを設置して、クローゼットを開けるときにぶつけてしまう、という事例もあります。
慎重に開けばぶつけない場合もあれば、エアコンにぶつかって開かなくなってしまう場合もあります。
せっかくのクローゼットが使えなくなってはいけないので、設計の段階である程度考慮しておきましょう。
筋交いがあって設置できない
家を設計する際、耐震工事の一環として筋交いという木造の補強がされている場合があります。
いざ設置しようとしても、筋交いが邪魔で設置することができない、といった失敗例も複数あります。
筋交いの位置などは業者に確認したり、工事をした業者と提携している家電メーカーに設計図面を見せるなどして対応するようにしましょう。
室外機にも十分なスペースをつくる
室内機と室外機の距離感の話はしましたが、室外機の周りにも十分なスペースが必要です。
室外機が狭い場所にあると、空気の温度を適切に変化させることができなくなり、最終的には故障といったケースもありえます。
工事予定箇所には、あらかじめスペースを用意するような設計にしましょう。
風が直接当たる
エアコンの性能を発揮するために、障害物をどけることは重要です。
しかし、エアコンの風はあくまで部屋全体の温度を変えるためのものです。
直接当たってしまうと風邪などの体調不良の原因となってしまいます。
風が当たりすぎて寒いといった問題があれば、ある程度家具や物を置いて緩和させる必要があります。
臨機応変に対応して、快適にエアコンを使用しましょう。
また、工事、設置が失敗したと感じられる場合は、場合によっては再設置することも可能です。
室外機や、窓の上のスペースなどがあるのであれば、再設置を検討してみてもいいでしょう。
空気が適切に部屋全体に行き届いていないと感じたときは、サーキュレーターや扇風機も使用して空気を循環すると良い場合もあります。
再設置、再工事が難しい場合は、他の製品を使って、適切な空気を感じられるようにしたほうがいいかもしれません。
快適な生活には必ず必要な家電になるので、慎重に選んでいきましょう。
まとめ
ここまで、自由設計のエアコンの設置条件、位置や失敗例を解説してきました。
失敗例を把握しておくことで、自身が同じ状況になったときに同じ失敗をしないよう注意することができるので、しっかりチェックしておきましょう。
自由設計の良いところは、すべて自分で決めることができる点だと思います。
もしも失敗をしたとしても、自由に修正をかけられる点も魅力と言えるでしょう。
エアコンの適切な位置など、家電メーカーさんや工事業者さんにしっかり確認をしたうえで、快適な生活が送れるようにしましょう。
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