目次
家を建ててから十数年。
「最近お風呂のタイルが剥がれはじめた」「浴槽の湯あかが取れにくい」「浴槽が深すぎて高齢者が一人で入るには心配」などのサインが出たら、そろそろ浴室をシステムバスにリノベーションする時期なのかもしれません。
今回は、浴室のリノベーションに最適なシステムバスについて、その特徴やメリットをご紹介します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら満足できるリノベーションを実現するシステムバスとは?
システムバスとは、床、壁、天井、浴槽、ドアなど、浴室内で使用する材料をすべて工場にて成形し、現場で組み立てる方式の浴室をいいます。
従来のタイルで仕上げる在来浴室に比べ、施工性がよく防水性に優れ、機能も充実していることから、多くの新築やリノベーション現場で採用されています。
システムバスとユニットバスの違いとは?
「それならユニットバスとは何が違うの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
実は、両者に明確な違いはありません。
もともとの走り出しは「ユニットバス」という呼び名が先。
1964年東京オリンピックに向け、ホテルニューオータニの工期短縮と軽量化の実現のため、東洋陶器(現在のTOTO)にて開発したのがきっかけです。
これまでのたくさんの工程と人手が必要だった在来工法からユニットバスの登場によって、建築業界に新しい風を起こします。
ホテル向けから集合住宅・戸建て向けへと徐々に市場が広がり、工期が早く軽いだけでなく、デザインや機能も備わったことでシステムバスとも呼ばれるようになります。
リノベーションで知っておきたい!システムバスのメリットとデメリット
ここからは、リノベーション現場でシステムバスを設置する際のメリット、デメリットについて具体的にみていきましょう。
メリット①工期が短い
リノベーション現場でシステムバスが重宝される一番の理由は工期が短いからです。
工期が短いと、工事期間中の仮住まいの費用や銭湯代、人件費も抑えられるため、なるべく費用を圧縮したい方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
現地の状況にもよりますが、在来浴室とシステムバスの工期目安は以下の通りです。
●システムバス→システムバス:工期目安2~6日
●在来浴室→システムバス:工期目安4~8日
●在来浴室→在来浴室:2週間
メリット②防水性が高い
システムバスは素材そのものの防水性が高い上、つなぎ目を最小限に抑えたシンプル構造。
さらに万が一の水漏れに備えて浴槽の下に防水パンを設置するタイプもあります。
水漏れの心配はほとんどなく、家を湿気による劣化から守ります。
メリット③断熱性に優れている
最近は浴室全体をまるっと断熱材で仕上げたシステムバスが増えています。
これはいわば、魔法瓶の中にいるのと同じ。
室外の冷気は寄せ付けず、浴室内の暖かい空気は逃しません。
在来浴室のときの「寒くてお風呂から上がれない!」が解消されるのは嬉しいポイントです。
メリット④お掃除がしやすい
システムバスの壁は、汚れてもサッと拭き取れる壁パネル仕様。
また、床は一体構造のため、目地はなくお掃除しやすいのが特徴です。
最近は各メーカーで、さらにお掃除のしやすい工夫が施されています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
メリット⑤ユニバーサルデザイン
システムバスの隠れたメリットは、誰もが使いやすいユニバーサルデザインです。
たとえば、浴室の出入り口。
段差がほとんどなく、高齢者や小さいお子様がつまずきにくい設計で安心です。
その他にも、またぎやすい高さの浴槽や腰をかがめず使用できるカウンターなど、メーカーごとに特徴もさまざま。
簡単に取り換えがきかないものだからこそ、誰もが使いやすいのは重要なポイントといえるでしょう。
デメリット①サイズと形状が限定的
システムバスには規定のサイズがあります。
最近はリノベーション対応でサイズも豊富になりましたが、在来浴室ほどは自由がききません。
また形状は四角形で変形した空間の対応はできないため、室内を目一杯有効活用したい方にとっては、デメリットといえるでしょう。
デメリット②後付けは防水上難しい
システムバスは、設置する前であればさまざまな器具の取付けができますが、後付けで器具をつける場合は要注意!
手すりなど、後付けできる製品も一部ありますが、壁や天井に後から穴を開けると防水性が損なわれる場合も。
漏水や湿気は家を傷める原因にもなるため、器具の後付けは極力避けたほうがよさそうです。
もっと知りたい!満足リノベーションを叶えるシステムバスのパーツたち
ここからはさらにシステムバスについて知っていただくために、各パーツの特徴についてご紹介します。
パーツ①浴槽
在来浴槽からシステムバスにリノベーションした際、一番驚かれるのは、浴槽の保温性です。
保温性のヒミツは浴槽まわりに保温材が巻かれていること。
保温材は、冬の底冷えを防いでお湯を冷めにくくしてくれるのが特徴です。
また浴槽の形は広さやシリーズごとに選べる形もさまざまで、ストレート、コーナー、アーチ、ワイド、ステップ付など。
さらに透明感のある人工大理石やガラス質仕上のホーロー浴槽、お手頃価格のFRP浴槽など、材質も豊富に選べます。
オプションとして、ジェットバスやマイクロバブル機能、お掃除浴槽など多彩な役割をもつ浴槽が増え嬉しい機能満載。
家族構成やお好きなスタイルに合わせて、豊富な種類から選べるのは嬉しいポイントですね。
パーツ②水栓、カウンター
システムバスには使い勝手のいいカウンターのついた商品がたくさんあります。
中でも水栓とカウンターが一体デザインになったタイプは、お掃除がしやすく、ボタン式の水栓で操作性も抜群!
また変わり種としてカウンターがベンチになったタイプも。
高齢者は手すりを持って浴槽からそのままカウンターへ座り、ベンチに腰かけて洗えるため、一人での入浴時も安心です。
パーツ③床
各メーカーともに、膝をついても痛くないクッション性のある素材を使用。
2階設置の場合は下の階に音が響きにくいというメリットも。
かつ断熱材も入っているのでヒヤッとしません。
また水はけを考慮した作りにしてあり、お掃除がしやすく翌朝にはほとんど水滴が残らないのは嬉しいポイントです。
パーツ④ドア
システムバスのドアには、折れ戸、開き戸、引き戸が主に採用されています。
●折れ戸:浴室や既存のドア枠が狭い場合に有効
●開き戸:開け閉めしやすくお掃除も簡単だが、ドアの開閉のために浴室内にスペースが必要なため、狭い浴室には不向
●引き戸:開閉がスムーズで高齢者に最適だが、ドア枠の開口を広くとる必要があるため、設置できるかは業者と相談する必要がある
リノベーションの際は、今までのドア枠との兼ね合いがあるため、設置できるか業者さんへ確認しましょう。
パーツ⑤風呂ふた
昔の巻くタイプのジャバラ式は減り、最近では断熱材の入った2枚ぶたが主流です。
少し厚みはありますが凹凸のないスッキリした形状で、断熱タイプの浴槽と一緒に使用することで、お湯を冷めにくくする効果があり人気です。
さらにお掃除がしやすいのも嬉しいポイントですね。
パーツ⑥快適オプション
リノベーションで浴室にさらに快適性を求める方には、こんなオプションもあります。
●大画面で好きな番組をお風呂で楽しめる浴室テレビ
●お風呂の中で温泉気分が味わえるブローバス
●洗濯物を干したり、暖房、換気、涼風を備えた浴室換気乾燥暖房機
●面倒なお風呂掃除を自動化!浴槽や床のお掃除機能
●浴室内で臨場感のある音楽などを楽しめるサウンドシステム
●海外ホテルのラグジュアリーな浴び心地を自宅で、オーバーヘッドシャワー
この他にもさまざまな取り揃えがあります。
各メーカーショールームで、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は浴室のリノベーションをお考えの方へ向けて、システムバスとはどんなものか、さらにそのメリットやパーツの特徴についてご紹介しました。
お風呂タイムを心地よく、安全かつ快適に過ごされたい方へ断然おすすめのシステムバス。
新しい暮らしで叶えたいことを想い描きながら、システム
バスへのリノベーションで心地よいお風呂タイムを過ごしませんか?
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら