「自由設計で吹き抜けを採用したい!」そのように思う方も多いのではないでしょうか?
しかしただ単にステキだからという理由で取り入れてしまうと、あとになって後悔するかもしれません。
そのためメリットとデメリットをおさえておくことが大切です。
この記事では自由設計における吹き抜けとはどのようなものか、つくるメリットとデメリットを含めお伝えします。
マイホームを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら自由設計における吹き抜けとは?
まずは自由設計における吹き抜けとはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
吹き抜けとは、1階と2階、3階のあいだに天井や床がなく、すべての階が連続した設備のことです。
自由設計で建てられた家だけでなく、ショッピングモールやオフィスビルなどでも採用されています。
1階からは2階や3階を見上げられ、上階からは1階の景色を眺めることが可能です。
自由設計の吹き抜けは、昔は玄関に採用されるのが一般的でした。
しかし最近は玄関だけでなくリビングに採用する方が増えています。
家族が集うリビングに吹き抜けを取り入れることで開放的な空間をつくれ、充実した時間を過ごせるでしょう。
アトリウムと呼ばれる場合も
吹き抜けのなかでも建物に囲まれ、中庭のようなものはアトリウムと呼ばれます。
公共の建物などに多く、木が植えてあったり庭園のようになっていたり、癒しの空間になっているのが魅力です。
吹き抜けは図面でどう表す?
吹き抜けとは床や天井がないスペースなので、「×」と表記されます。
図面上の「×」とは「なにもない空間」「床が抜けているスペース」という意味です。
自由設計で吹き抜けを取り入れるメリットとは?
では自由設計で吹き抜けを採用するメリットとは、どのようなことが挙げられるのでしょうか?
開放感が生まれ部屋が広く見える
吹き抜けのメリットとしてまず挙げられるのが、開放感があるという点です。
先述した通り、吹き抜けとは1階と2階を仕切る天井や床がないため、圧迫感のない空間をつくれます。
1階に天井があるとどうしても閉鎖的になってしまい、実際の床面積より狭く感じることも。
吹き抜けは目線が上下に向くので、部屋が広く見えるのもメリットです。
建坪が限られる場合や狭小住宅は、吹き抜けが大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。
採光性に優れている
吹き抜けのメリットとして、採光性に優れている点も挙げられます。
採光とは部屋に差し込む自然光のことで、自由設計でマイホームを建てる際、日当たりを重視する方も多いのでは?
日当たりは健康的な生活を送るために欠かせないものです。
そのため方角や土地の状況に応じて、窓の位置や大きさを入念に打ち合わせしなければなりません。
とくに南側に建物が建っている場合、1階部分の日当たりが気になるかと思います。
自由設計で建てる場合でも、「実際に住んでみたら採光が取りにくい…」ということもめずらしくなく、それほど難しい課題と言えるでしょう。
その反面吹き抜けがあれば、2階や3階に設けた開口部から1階へ日差しを届けることが可能です。
冬は太陽の位置が低いので、1階部分はどうしても日当たりが悪くなりますよね。
下階と上階がつながっているからこそ生み出せることなので、日当たりが気になる場合は吹き抜けを検討するといいでしょう。
デザイン性に優れている
デザイン性に優れた家を建てられるのも、吹き抜けのメリットです。
空間が大きく広がっているので、ホテルやモデルハウスのようなオシャレなデザインに仕上げられます。
自由設計でマイホームを建てる際、住宅展示場やモデルハウスをたくさん見にいきませんか?
ステキなモデルハウスがたくさんあるため、「こんなマイホームを建てたい!」と夢が膨らむでしょう。
しかし現実は限られた予算でマイホームを建てる方がほとんどかと思います。
モデルハウスはハウスメーカーや工務店の良さをアピールするものなので、設備や仕様もハイグレードのものがほとんどです。
そのためモデルハウスについているすべての設備を採用するのは難しいかもしれません。
そのようなときにも、吹き抜けがおすすめです。
開放感を得られ、デザイン性に優れた空間に仕上がるので、モデルハウスのような住空間を目指せます。
一般的な天井のある家では味わえないような高級感も味わえるでしょう。
家族との距離が近い
家族との距離が近いというのも、吹き抜けのメリットです。
お子さまが2階や3階にいても、気配を感じられ、コミュニケーションも取りやすくなります。
お子さまが自室にこもるのも防げますし、離れすぎず近すぎず、適度な距離間を保てるのも大きなメリットです。
お子さまがいるファミリーは、ぜひ吹き抜けを検討してみてください。
自由設計で吹き抜けを採用するデメリットとは?
次に自由設計で吹き抜けを採用するデメリットを見ていきましょう。
光熱費がかかる
吹き抜けのデメリットとしてまず挙げられるのが、光熱費がかかるという点です。
暖房で1階をあたためようとしても、2階3階に天井や床がないため、なかなかあたためられません。
あたたかい空気は上にのぼる性質があるため、部屋全体を快適にするには光熱費がたくさんかかるでしょう。
反対に冷房を使う場合、冷たい空気は下にたまります。
そのため1階は快適な室温でも、2階や3階は暑くなりがちです。
家全体を快適な室温にするためには、性能の良い自由設計住宅にする必要があります。
グレードの高い断熱材を使用したりトリプルサッシにしたり、省エネの窓にしたり、気密性を重視してください。
高断熱、高気密の家ならあたたかい空気が逃げず、快適に過ごせるでしょう。
臭いや音が気になる
2階や3階までつながっているので、臭いや音が気になるのも吹き抜けのデメリットです。
料理中などは、2階や3階にある寝室や子ども部屋にまで臭いが届きやすく、換気扇を回したり窓を開けて換気したり、臭いを逃がす工夫をしなければなりません。
また音が響きやすいのもデメリットです。
テレビの音や楽器の音、話し声がどの階にいても聞こえやすいので、自由設計時に防音対策をおこなう必要もあるでしょう。
掃除が大変
掃除が大変なのも、吹き抜けのデメリットです。
吹き抜け部分に設置した窓の掃除はなかなか難しく、専用の業者に依頼する方も多くいます。
掃除するたびに費用がかかりますし、ランニングコストがかかりやすいということをおさえておきましょう。
なるべくコストをおさえて掃除したい方は、吹き抜け用の掃除グッズがおすすめです。
耐震性が気になる
2階や3階に天井や床がない吹き抜けは、耐震性が気になるのもデメリットです。
一般的には筋交いや合板が含まれた耐力壁を使用するのですが、間仕切りのない吹き抜けの場合、取り入れるのが難しいと言えます。
地震大国と呼ばれる日本において、耐震性に不安があるマイホームは建てたくないですよね。
そのため自由設計で吹き抜けを採用する際は、耐震性を重視し建てるようにしてください。
自由設計時に耐震基準を守ることはもちろん、大きな地震が来ても安心できるよう構造をよく考えましょう。
まとめ
この記事では自由設計における吹き抜けとはどのようなものか、メリットとデメリットとともにお伝えしました。
さまざまなメリットがある吹き抜けですが、デメリットも生じます。
マイホームづくりを失敗しないためにも、両者をおさえたうえで採用するようにしてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら