照明の役割は部屋を明るくするだけではありません。
インテリアとしての価値はもちろん、陰陽で部屋にメリハリをつけたり光を暖色にしてリラックスできる空間を作るなど、生活を豊かにする重要な役割があるのです。
一般的にリビングと寝室で使う照明は別の種類を使うように、照明も適材適所があります。
今回は、自由設計で取り入れられる照明の種類や、一番家族が過ごす部屋であるリビングと寝室で大活躍する照明についてご紹介いたします。
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弊社へのお問い合わせはこちら自由設計で選べる照明の種類について
自由設計とは、間取りや設備がある程度自由に決められるプランを指します。
注文住宅になると1から好きなように設計できますが、その分価格が高いため、ポイントだけこだわりを出せれば良いという人は自由設計住宅がおすすめです。
自由設計のなかでも照明は、取り外しするだけで部屋の雰囲気をガラリと変えられるこだわりポイントの一つ。
シーリングやローゼット(天井にあるコンセントのようなもの)など付け替えるタイプなら楽ですが、間接照明や天井に埋め込むタイプを後から取り入れるのは費用も時間もかかります。
そのため計画前に大まかで良いので、どんな照明があるのか種類を確認しておきましょう。
照明の種類①シーリングライト
この形が現在一番利用されている主照明で、家電量販店で省エネの明るい照明をくださいと言ったらほぼ必ずシーリングライトが出てくるでしょう。
以前のシーリングライトはドームが分厚い傾向にありましたが、現在は薄型タイプが主流でよりスマートに見えるようになりました。
洋室はもちろん、和室やリビングなど広さのある部屋ならどこでも使えるベーシックタイプです。
照明の種類②ダウンライト
ダウンライトは天井埋め込み型の小型照明であり、部屋全体を照らすよりも影で部屋の雰囲気を作ったり、照明器具を見せたくない場合によく使われます。
色味や明るさの調整もできるため主照明としてリビングに採用する方も多いですが、玄関やトイレ、ウォークインクローゼットなど狭い部分では特に大活躍。
リビングは主照明をシーリングライトにして、補助照明としてダウンライトを採用することもあり、補助照明とは言ってもなんだかんだ万能な照明です。
照明の種類③シャンデリアタイプ
装飾がきらびやかで、照明とインテリアをひとまとめにしたような役割がありますが、替えの電球が手に入りにくく重量がある、そしてシーリングライトより光熱費がかかるなどデメリットが多く敬遠されがちな種類でした。
現在は比較的安価な軽量タイプも増え、電球もLEDに移行しつつあるため、より手軽にお手入れすることができます。
照明の種類④スポットライトタイプ
一部分を照らす補助照明のスポットライトタイプは、リビングの一角やキッチンで活躍します。
部屋の陰陽をくっきりさせたり主照明の届きにくい場所も照らす役割がありますが、スポットライトタイプはインテリアとして使えるのも良いポイントです。
装飾が凝ったものはほこりが取りにくくお手入れが少々面倒ですが、その分設置するだけで部屋全体の雰囲気が変わり、おしゃれな空間を演出できるでしょう。
主照明と補助照明について
照明は「主照明」と「補助照明」に分類されます。
主照明は部屋全体を照らすような生活に必要な明かりといったイメージで、補助照明は部屋の一部を照らし電力の消費を防いだり、部屋の雰囲気を変える役割で置かれることが多めです。
主照明はシーリングライトやダウンライト、間接照明、補助照明はスポットライトや自立型のスタンドライトなどが当てはまります。
照明の色について
照明の色は住んでいると気付きにくいですが、比較すると部屋の印象を大きく変える要因になっています。
よく見かける照明の色といえば昼白色や電球色などありますが、リビングや子供部屋など明るくないと困る部屋は昼白色や昼光色。
ダイニングや寝室など落ち着いて過ごしたい部屋には、暖かみがあり目がつかれにくい電球色がよく使われます。
もちろんリビングや仕事部屋に電球色を使う方や寝室に明るい昼光色を使う方もいて、自分の好きな照明にカスタマイズできるのが自由設計の良いところ。
最近はインテリア性の高いおしゃれな照明でも調光機能が付いている商品が多く、スイッチ一つで部屋の印象を変えられます。
自由設計のおすすめ照明~リビング編~
照明を決めるには、まずどんな部屋の雰囲気にしたいのか、明るさはどれくらいあれば快適に過ごせるかなど、部屋の用途と利用する人の年齢も考えておきましょう。
リビングは多様な使い方があり一番家族が集まりやすい場所ですが、家族だけでなくお客さんを通すこともあるはずですので、明るく照らしながらも部屋全体の雰囲気を作ってくれるような照明を選びましょう。
機能性重視なリビング照明
リビングの照明は、過ごす時間によって明るさや色を変えたいところです。
部屋を均一に照らすならばシーリングライトをメインにして、補助照明としてスタンドライトやブラケットライト(壁に取り付ける照明)を導入してみてはいかがでしょう。
機能性重視なシーリングライトは一見シンプルに見えますが、リングがブラック系や木目調の柄もあり、内装に合った商品を選べば地味に見えません。
リビングに生活感を出したくない方向けの方法
家族が長い時間過ごすだけあって、リビングと寝室は非常に生活感が出やすい部屋です。
お客さんを通すときだけはおしゃれな部屋を演出したい方も多いでしょう。
そんな時は、何もしなくても落ち着いた高級感があるように見せてくれるダウンライトや、補助照明として華やかなスポットライトの導入がおすすめです。
ダウンライトにより部屋全体がスッキリとした印象になり、光量が足りない空間はスポットライトで照らすことにより、くっきりした陰陽を演出します。
明るさに不安がある方はダウンライトの数を増やしたり、明るさ調節できるリビング向けの電球を選びましょう。
リビングダイニングルームの場合
リビングダイニングの間取りならば、補助照明として食卓の真上につり下げる「ペンダントライト」がおすすめです。
ダイニングはオレンジっぽい色の電球色で照らすことで料理も美味しく見えて、相手の表情も分かるような落ち着いた雰囲気になるでしょう。
自由設計のおすすめ照明~寝室編~
寝室の場合は極端に明るくする必要がないため、やわらかくほのかに灯す明かりが人気です。
電球色のダウンライトやシーリングライトがベーシックですが、天井灯をつけずに間接照明やブラケットライトだけを使った寝室も、上品なホテル感が演出できて人気です。
間接照明など寝室に使われる光源は、家が出来上がってしまったら追加での取り付けが難しい種類ですので、自由設計の場合寝室はできるだけ練って計画しましょう。
足元を照らすフットライト
一切電気をつけず寝る人にぜひ導入してほしいのが、真っ暗でも足元を照らしてくれるフットライト。
ドア近辺に埋め込むことでセンサーが反応し、トイレに向かう際の安全を確保します。
足元が暗く不安な方は、ベッドにつけられるバータイプの照明や、あらかじめベッド付近で操作できる照明の導入をおすすめします。
また、廊下や階段にもつけることで転倒防止にもなり、フットライトは将来の安全性を考えると取り入れておきたい照明の一つです。
リモコンを無くしても快適に
自由設計において寝室照明のポイントは、種類や配置だけでなく操作できるスイッチの有無です。
設計時からベッドを置くおおよその位置を決めて、ベッドの上から操作できる位置にスイッチをつけることで、立ち上がらなくても読書から睡眠に移れます。
リモコンは一般的にベッド付近に置くと思われますが、ベッド近くに操作スイッチがあればたとえリモコンを無くしても困りません。
まとめ
自由設計において、照明は部屋の雰囲気をガラリと変えて自分の好みを具現化できる重要な部分です。
家電量販店やネット通販など現在は多くの種類を取り寄せられますが、設計時に専門家と計画を立てることで、作りたい部屋の雰囲気や日差しとの兼ね合いなど細かく考えられた照明が分かります。
後から間接照明をつければ良かったなどと後悔する前に、照明に関しては少しだけこだわってみてください。
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