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家のリノベーションを検討する場合、壁の質感にもこだわりたいですよね。
面積が広い壁をリノベーションすることで、部屋の印象はガラリと変わるはず!
なかでも最近人気を集めているのが自然素材の「珪藻土」です。
そこで今回は、そもそも珪藻土とはどんなものなのかという基礎知識をはじめ、家の壁を珪藻土の塗り壁にリノベーションした場合のメリット・デメリットをご紹介。
より快適で個性的な住まいを実現するヒントとして、ぜひお役立てください。
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弊社へのお問い合わせはこちらリノベーションで人気上昇中の自然素材「珪藻土」とは?
最近ではバスマットやコースターなどとしても人気を集めている珪藻土ですが、そもそも珪藻土とはどんなものなのでしょうか?
まずはリノベーションの基礎知識として、珪藻土の特性や用途について確認しておきましょう。
知って納得!そもそも珪藻土とはどんなもの?
珪藻土とは、珪藻という藻の一種が海底や湖底、川底などに積み重なって化石化した土のこと。
珪藻土には無数の小さな穴が空いていて、その穴の特性から脱臭効果がよく知られています。
同じ理由で脱臭効果を発揮する素材として木炭が思い浮かびますが、珪藻土に空いている穴は木炭の数千倍!
そのことから、珪藻土は木炭より強力な脱臭効果があることがわかります。
知って納得!珪藻土の用途とはどんなもの?
珪藻土は壁のリノベーションに使用されるほか、古くからさまざまなものに使われてきました。
たとえば耐火レンガの材料として使ったり、無数の穴に酵母を吸着する働きを利用してビールの濾過に使われたり。
さらに最近では食品を湿気から守るグッズや脱臭グッズなど、100円ショップでもバラエティ豊かに商品化されて暮らしのなかで大活躍しています。
知って納得!珪藻土の塗り壁が注目される理由とは?
家のリノベーションを機に、珪藻土の塗り壁を検討される方も年々多くなっています。
その理由の1つとして、シックハウスやアトピー性皮膚炎などアレルギーを引き起こす要因となる化学物質をできるだけ使いたくないという思いがあります。
また冬の結露がひどい場合も、珪藻土の優れた吸湿効果を生かし、できるだけ自然素材で悩みを解決したいと考える方も多いようです。
さらに子どもやペットへの影響や安全性を考えて、珪藻土の塗り壁にリノベーションしたいと思っている方も。
多機能な自然素材として注目される珪藻土の塗り壁は、人にも環境にもやさしい素材といえそうですね。
珪藻土の塗り壁にリノベーションしたいとお考えの方は、珪藻土を使った塗り壁のメリット・デメリットもぜひ参考にしてみてください。
マイホームのリノベーションで「珪藻土」の塗り壁を選ぶメリット
珪藻土はさまざまな特徴をもった魅力的な自然素材なのですね。
ここではあらためて、そんな珪藻土を壁材に使うことで期待できる具体的なメリットを見てみましょう。
メリット①部屋の雰囲気がよくなる
珪藻土を使った塗り壁は、ザラッとして陰影のある仕上がりとなり、とても存在感があります。
この質感によって、部屋全体の雰囲気がアップして高級感が生まれるのは大きなメリット。
間接照明などを組み合わせればニュアンスのある陰影を描いて、さらにおしゃれな印象に。
漆喰系の塗り壁より自由に凹凸感が出せるため、珪藻土は、より個性的な壁に仕上げたい方にはおすすめの材質といえるでしょう。
メリット②調湿効果があり断熱性が高い
珪藻土の最大のメリットの1つとして挙げられるのが調湿効果。
湿気を吸収したり放出したりして部屋の湿度を一定に保ってくれるのが、"呼吸する壁"といわれる所以です。
前述のとおり珪藻土には無数の小さな穴が空いており、この穴が余分な湿気を吸ったり、乾燥した部屋に湿気を放出したり…。
そうした自然の機能で部屋全体を快適な湿度に保つうえ、珪藻土の壁は断熱性も高いため冷暖房効率がアップして省エネでき、冬の結露対策にも有効です。
メリット③脱臭・消臭効果がある
とくに臭いに敏感な方やペットを飼っている方は、気になる臭いを消すためにいろいろ苦労しますよね。
珪藻土の壁は湿気と同じく臭いも吸収してくれるため、脱臭材や空気清浄機を導入しなくても部屋の臭いが気にならなくなるメリットがあります。
しかも珪藻土が湿気を放出するときは、ほとんど臭い戻りすることはないのもポイントです。
メリット④耐火性があり火災に強い
珪藻土の融点は、なんと約1,250℃!
七輪や耐火レンガの材料として利用されてきた珪藻土は、とても火に強く壁材としても頼りになります。
万が一、火災が起こってしまった場合も家の燃焼を長く抑え、自然素材のため燃えても有害なガスを発生しないのも安心ポイント。
珪藻土の塗り壁にすることで火災に強い家になるのは、思いきってリノベーションするメリット大といえそうですね。
マイホームのリノベーションで「珪藻土」の塗り壁を選ぶデメリット
たくさんのメリットがある珪藻土ですが、壁材として使う場合にはデメリットもあるので要チェック!
自身のライフスタイルによっては気にならないものもあるかもしれませんが、リノベーションする前に知っておきたいポイントを挙げてみましょう。
デメリット①壁の粉が落ちやすくひび割れしやすい
珪藻土の壁はナチュラルでザラッとした質感が魅力的な反面、触ると粉が落ちるデメリットがあります。
また経年や地震の揺れなどによってひび割れが生じることも。
経年によるひび割れは階段やカウンターに使った木材とのつなぎ目などに起こりやすく、これは珪藻土の壁が乾燥などによる木材の収縮に対応しきれないときに発生するようです。
ただし珪藻土の壁は重ね塗りすることで修復可能なので、こうした現象も自然素材ならではの"味"と考えれば、さまざまなメリットと比較して大きな問題ではないかもしれません。
デメリット②仕上がりは左官職人の腕次第!?
珪藻土の壁は左官職人が丁寧に塗り込んで仕上げていきます。
そのため味わいが出て高級感ある仕上がりとなるわけですが、左官職人の腕によってはイメージ通りの質感に仕上がらないことも。
施工費を節約しすぎると、こうしたデメリットに直面する場合もあるので要注意です。
デメリット③汚れが染み込みやすい
最近よくある汚れにくいクロスや落書きが容易に落とせるクロスなどに比べ、汚れやすいのも珪藻土の壁のデメリット。
たとえば醤油などが珪藻土の壁に飛び散ると、スッと染み込んでしまい、汚れが取れにくくなります。
雰囲気を楽しみたいリビングやベッドルームは珪藻土に、汚れやすいダイニングにはクロス仕上げに、といった使い分けも必要かもしれませんね。
デメリット④価格も固定資産税も高め!?
珪藻土の壁にリノベーションする場合、クロス仕上げの壁に比べて費用が高くなるのも大きなデメリット。
一般的なビニールクロスと比較すると、3倍から5倍くらいの費用が必要です。
またクロスの壁より珪藻土をはじめ塗り壁のほうが、固定資産税が高めになるのも知っておきたいところ。
ただしこちらは年間で数千円の違いなので、珪藻土のメリットを考えれば許容範囲といえそうですね。
まとめ
今回はリノベーションをお考えの方に向け、珪藻土の塗り壁とはどんなものなのか、さらに珪藻土をとりいれる場合のメリット・デメリットをご紹介しました。
自然素材の温もりを感じながら快適に暮らしたい方には、断然おすすめの塗り壁材、珪藻土。
ご興味のある方は、さまざまな特性をしっかり理解したうえで大切な我が家のリノベーション計画にぜひとりいれてみてくださいね。
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