今回は住宅ローンの頭金の目安について、ご紹介していきます。
実例や頭金ナシのメリットとリスクについても、確認していきましょう。
実際に頭金を払わずに不動産を購入することができるのか、今後不動産を購入する予定のある方は、ぜひ参考にしていただき、今後の資金計画に活かしていただければとおもいます。
住宅ローンにおける頭金額の目安と実例
まずは住宅ローンにおける頭金額の目安と実例についてご紹介していきます。
国土交通省の「平成29年度住宅市場動向調査報告書」によると、初めて住宅を買った人の頭金平均額は、新築では物件土地価格の2割から3割、中古では4割が多い結果でした。
中古戸建住宅や中古マンションは住宅価格が下がるので、その分頭金額が上がりやすい傾向です。
新築で2から3割、また中古で4割が目安ですが、住宅の購入には諸経費もかかります。
印紙税や登記費用、また手数料や修繕積立基金などで、あわせると大きな額になる場合もあるでしょう。
それ以外にも教育費や生活費などさまざまな場面でお金がかかるため、それらを残すことも踏まえての検討が必要です。
頭金アリとナシの実例
住宅価格が4,000万円、頭金は2割で800万円、借入金額3,200万円の返済期間35年とした場合をみていきます。(10年目まで金利年1.0%、11年目以降金利年1.8%とする)
毎月の返済額は10年目まで9万331円、11年目以降は9万9,245円となり、住宅価格に対する総費用は4,860万4,306円です。
次に同じ住宅価格で頭金はナシ、借入金額4,000万円で返済期間は同じ状態で計算していきます。
すると毎月の返済額は10年目まで11万2,914円、11年目以降は12万4,056円となり、総費用は5,075万5,338円です。
つまり215万1,032円の差額が、頭金の有無でうまれる計算になります。
住宅ローンの目安とは?頭金ナシのメリットとリスク
次に頭金ナシのメリットやリスクについてご紹介していきます。
頭金ナシのメリット
まず頭金ナシの場合、お金が貯まるまで待つ必要がないため、すぐに目当ての物件が手に入ります。
また購入後に繰り上げ返済も可能なので、現金の温存ができるでしょう。
さらに住宅ローン控除制度のメリットも大きく受けられます。
頭金ナシのリスク
リスクは前半でご説明したように、毎月の支払い額が高い点です。
また総返済額も大きくなります。
毎月の返済額を高く設定できない場合は返済期間が長くなるため、将来的に生活が苦しくなる可能性もあります。
さらにそもそも住宅ローン審査に通りづらくなるリスクもあり、希望借入金額が高額になるほど、満額で借りられない可能性も高くなるでしょう。
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